ウランバートル 市内観光訪問箇所
ガンダン・テグチンレン寺院
チベット仏教のお寺です。モンゴルの人々からの信仰がとても篤く、ウランバートルにあるラマ教の総本山ともいうべき場所です。ガンダン寺の一番奥に、観音堂があり、中に入ると高さ25mもある大きな観音菩薩(モンゴル名メグジド・ジャナライサク)が立っています。この観音様は目を治すといわれています。観音様の周りにはマニ車と小さな仏像が取り囲んでおります。マニ車とは円筒形をした金色のカンの真ん中に棒がとおしてあり、手で回すと簡単にくるくるなめらかに廻ります。円筒のなかにはありがたいお経文が収められており、チベット仏教ではそれを右回り(時計回り)に2回まわします。すると、経を唱えたのと同じ功徳があるといわれています。周りにたくさんあります。まわしてみてはいかがでしょうか。そのマニ車を囲むようにガラスケースに入った小さな仏像がたくさんあります。一体一体顔が微妙に違います。お寺に寄付をした方の仏像だそうです。
ガンダン寺チェックポイントその1!
ガンダン寺には不思議なお話も伝わっています。
観音堂を出て20mほど行った左片隅に焦げ茶色した大きな柱があります。その柱には大勢の人たちが群がり、
なにやらその柱を時計回りに回りながらさすっているのです。
なぜその柱に人々が群がるようになったのかといいますと、それにはこんな言い伝えがありました。
1937年に一度だけ、ガンダン寺は破壊されてしまったのだそうです。その破壊の最中、唯一、1本だけ柱が残ったそうです。
ガンダン寺を破壊しようとした人々が柱を取り除こうと、柱にロープをかけ、車で引っ張ったそうです。それでも柱は倒れません。倒れないのであればと、今度はのこぎりを使って柱を切り倒し、火をかけたそうです。するとなんと、この柱が血を流したのだそうです。それを見て柱を壊すのをやめたという言い伝えがのこっているようです。
それ以来、この柱にはガンダン寺の魂が宿っていると考えられ、いつしか、この柱にお願い事をすれば、夢がかなうという言い伝えに変わっていったのだそうです。(ガンダン寺のお坊様談)今でもたくさんの人々が願い事をしています。ガンダン寺へ行く際は是非、立ち寄ってみて下さい!
ガンダン寺チェックポイントその2!
ガンダン寺を出ると参道があります。その参道にはチベット仏教に関する仏具などを取り扱うお店があります。
お香や、仏具なども数多くあり、お守りもあります。
おすすめなのは干支の守護仏のお守り!モンゴルにも日本と同じ干支があるのです!首からさげられるものや
お財布に入るサイズのものいろいろありますよ!
ザイサンの丘
ウランバートルの中心にあるスフバートル広場より約3kmに位置する場所にウランバートルの街を一望できる丘があります。この丘は1971年にソ連の戦士の偉業を称えたモニュメントなのです。
この丘の一番上の頂上には周囲60m、幅3mの輪の内側にモンゴルと旧ソ連の友好を表したモザイク画が描かれています。過去から現在(71年)までの絵巻になっています。その絵の中に、歴史を知らないとちょっとショックを受けるかもしれないある一部の絵があります。それは日本の日章旗が踏み折られていること。でも、ご安心ください!
2012年、モンゴル・日本は外交樹立40周年をむかえています。現在、多くのモンゴルの人々が親日家と言われています。
ザイサンの丘チェックポイントその1
この丘の頂上へと続く長い一本道はすべて階段です。一番下からなんと一番上まで640段あります。上がりきるころには息を切らしてゼイゼイいってしまうかもしれません。でも心配ありません!丘へ上がる途中までは車で上がれるスロープがありますよ。車で上がった場所からは頂上まで約200段。どうですか?440段はスルーパスです。それでもしんどいと感じる方はこの途中の場所からでもウランバートルは一望できますよ!階段には手すりがついていますから、ゆっくりつかまりながら上がることもできます。モンゴルの人達は節目にこの丘に登ることが多いのですよ!たとえば入学式とか卒業など。頂上は少し風があります。かぶっている帽子を飛ばされないようにご注意ください!
ザイサンの丘チェックポイントその2
ザイサンの丘と聞いて ん?ザイサンの丘=財産の丘?と勘違いされてしまう方もいるかもしれません。
実はこのザイサンという言葉はモンゴル語です。日本語に訳すと少しややこしいのですが、簡単に言うと
お弟子さんの丘という意味なのです。
ではなぜ、お弟子さんの丘と名付けたのでしょうか?
それは昔、第八代活仏ボクドハーンという王様がモンゴルにいました。その王様のお弟子さんのことを‘ザイサン’と呼んだそうです。毎年、ボクドハーンに挨拶をするために、大勢のザイサン(お弟子さん)たちが地方からウランバートルに集まってきたそうです。その数、総勢200名ほどだったようです。
そしてこの200名ほどのザイサン(お弟子さん)がボクドハーンに挨拶する日に合わせて滞在・宿泊していた場所が、今のザイサンの丘のあたりにあったようです。そのお弟子さんたちがいた場所にちなんでザイサン(お弟子さん)の丘と名付けられたそうです。最近はこのあたりも徐々にいろいろなものが建てられてきています。つい数年前にザイサンの丘近くに、大きな黄金の仏像が建てられました。ザイサンの丘とあわせて仏像の見学するのも良いでしょう。
ボクドハーン宮殿博物館
ウランバートル市内からザイサンの丘へ向かう途中にある博物館です。
この博物館は第八代活仏ボクドハーンという王様が住んでいた宮殿です。1919年に建造された木組み方式の建造宮殿で、その建築様式は釘を一本も使っていないのです。宮殿内には王様と王様の奥様が使われていた生活日用品や世界各国から献納された物、チベット仏教の曼荼羅や仏像などもたくさん展示されています。とても静かな場所で、この場所だけ時間が止まっているかのようです。心が落ち着き、おだやかな気持にさせてくれる博物館です。
ボクドハーン宮殿のチェックポイントその1
ボクドハーン宮殿の冬の宮殿の中にはいろいろ生活用品が展示されています。世界各国から献納された品々も一部展示されていて、その中にはたくさんの動物の剥製もあります。この剥製は1901年にドイツのハンブルグから送られたものなのです。世界にはいろいろな動物がいることを知らせたかったようです。
たとえば、ライオンやキリン、ペンギンなどなど。
剥製を見た観光客から「 えっ?モンゴルにライオンいたの?」とよく質問を受けるガイドさんも多いようです。
ライオンはいませんが、モンゴルにはユキヒョウが生息しています。モンゴルの西、アルタイという山脈に生息
しています。そのユキヒョウの毛皮で出来たゲルも展示されています。ボクドハーンが25歳の誕生日にモンゴルの
お金持ちの方から頂いたものだそうです。
ボクドハーン宮殿のチェックポイントその2
ボクドハーン宮殿の冬の宮殿の2階に大きな器が2つあります。1つは5リットル、もうひとつは10リットル入るとても大きな器です。この器は何のために利用されたのかというと、ボクドハーンが自分のもとに集まるように人々に号令をかけた時、遅刻したものに、罰として馬乳酒を飲ませるために使われた器なのです。ちなみに、馬乳酒とは馬の乳を発酵させた飲み物です。ここで、大変ユニークなことは、なぜ2つの器が用意されていたのかという事!
それは、遅刻したものがきちんと遅刻した理由を説明し、ボクドハーンが納得された場合は5リットル、納得されなければ10リットルを飲まされたようです。飲むときは器を手に持って、決して、器を机や地面においてはいけなかったのだそうです。飲み始めたら飲み終わるまで器をおいてはいけない。これも罰としての課題であったようです。とても辛い罰ですね!
自然史博物館
ウランバートルの中心に近い場所に3階建ての自然史博物館があります。1924年にこの博物館は開館しました。
展示コーナーははいくつか別れていて、自然科学コーナー、考古学コーナー、などなどたくさんあります。
注目は巨大な恐竜の化石の数々。モンゴルの学生も学校で見学に訪れるほど豊富な資料がたくさんです!一度にモンゴルのいろいろなことがわかるとても便利な博物館です。
自然史博物館のチェックポイントその1
自然史博物館にはモンゴル人で初の宇宙飛行士・グルラグチャーさんの宇宙で使用したものがたくさん展示されています。
グルラグチャーさんはアジアで2番目に宇宙へ行った人なのです。今もご健在です。
2000年から2004年まではモンゴルの国防大臣を務められました。
モンゴルは、世界で宇宙へ行った国として数えて順位は10カ国目、宇宙飛行士の人数で言うと101番目に宇宙へ行った人なのです。ちなみに日本の宇宙へ行った国の世界順位は20カ国目なのです。ご存知でしたか?
自然史博物館のチェックポイントその2
この博物館で目を引く巨大な恐竜の化石はモンゴルの南に位置するゴビ砂漠で多く発掘されたものです。
タルボザウルスの骨格標本はとても大きく、見る者を圧倒します。かつてこんなに巨大な生物が大地を
闊歩していたのかと思うと驚きますよ!そのほかにもいろいろな化石が展示されています。なかでも、恐竜の
“たまご”の化石は、なかなか見る機会がないと思います。是非見て下さいね。
スフバートル広場
ウランバートル市内中心に大きな広場があります。中央に1921年のモンゴル革命の指導者のひとりであった
スフバートルの像が中心に建てられています。この像は1946年に建てられたのですが、2011年に新しい像に
変わりました。以前の像は淡いピンク色をしていましたが、新しい像はブロンズ色です。広場の北側には台座に座った
チンギスハーン像も建てられています。
スフバートル広場のチェックポイントその1
この広場は街のランドマーク。人々が待ち合わせなどをする場所として利用されることも多くあります。
今ではいろいろな場所に待ち合わせスポットがあるのですが、必ず、この広場を目印に集まる人たちがいるそうです。
それは何年も会っていなかった人達。例えば同窓会などを開くとき。モンゴルの人達はほぼこのスフバートル
広場に集まるそうです。近年、ウランバートルはめざましい発展を遂げています。そのなかで、昔と変わらない
場所としてこの広場が集まりやすいのだそうです。
スフバートル広場のチェックポイントその2
この広場にはモンゴル国の0地点の印が刻まれています。この場所から、各モンゴルの地方都市までの距離が測られていいます。日本でいうと、日本橋にある道路元標にあたる場所といえます。
食料品ザハ
ザハとはモンゴル語で市場という意味。食料品ザハ(市場)にはたくさんの品物がならんでいます。
肉や魚、野菜に果物、海外からの輸食品やスパイスなど、所狭しと、品物が並べられ売られております。
市場はいつも大勢のお買い物客で大にぎわい、夕方は得に活気に満ちあるふれています。
食料品ザハのチェックポイントその1
市場で売られている品物のなかで特に観光客から注目を集める品、それは黒い真珠とよばれる“キャビア”です。
モンゴルはロシアと近いこともあり、日本で買うより破格の値段で入れることができるのです。世界三大珍味の
ひとつであるキャビア。日本では高級食材としての印象があるためか、自慢のお土産の1つとして購入される方が
後を絶ちません。但し、平成24年4月現在、個人用として日本に持ち込むことができるキャビアの数量は、1人
1回あたり125g以下となっております。 気をつけてくださいね。
食料品ザハのチェックポイントその2
ザハでは珍しいお土産のとしてモンゴルのミネラル豊富な“岩塩“も注目の1つです。これはモンゴルのお塩。
最近、日本の大手ホテルのレストランでも利用されているようです。世界各国いろいろな塩の中でも特に甘みが感じられるモンゴルの岩塩はどんな料理にも利用が可能です。売られている岩塩の形は様々。大きなブロックや、小粒に砕いたものが主流です。小粒のものはミールで挽いて使うと良いでしょう。中にはきちんと精製されたものも販売されています。白やピンクなど色鮮やかなモンゴルの岩塩。是非、旅のお土産におすすめです。
デパート
昔、国営であったノミンデパート。ウランバートル最大規模のショッピングセンターです。
日用品、食料品はもちろん、衣類や家具、家電製品などが目白押しです。日を追うごとに目覚ましく変化する
デパート。7階建てのビルは昔、階段のみでした。その後、エレベーターが2機出来たかと思っていたらここ数年で、あっという間に建物の内装工事が行われ、吹き抜けの天井に変わり、エスカレーターが付けられました。いまではとても便利な立派なデパートです。
デパートのチェックポイントその1
デパートの5階(階数はたまに変わっている場合もあります。)にモンゴルのスーベニア(お土産)のコーナーがあります。世界中からモンゴルを旅する人々が集いたくさんのお土産を買って帰ります。カシミア製品、皮製品、銀製品、モンゴル全体の地図から各都市の詳細な地図、ゲルの形を模した置物。定番のモンゴルの文字が入ったTシャツや帽子、民族衣装などなど、ありとあらゆるお土産がそこには揃っています。
デパートのチェックポイントその2
旅先で買うお土産でなやむこと、それは大勢の人に一度に渡すお土産。
家族、親戚、近所や友人、職場の人に配るお土産はどうしよう?と考えこんでしまうことありませんか?
お馴染のお菓子やチョコレートではなんとなく、味気ない気がすると思われる方に朗報です。
1つ変わったモンゴルのお土産を紹介しましょう。
それはモンゴルのチェス。
チェスといえば台座があり、キングやナイトなどの駒があります。
駒は馬や塔の形で、ゲームもできますし、飾りとしても楽しめます。それのモンゴルバージョン。
モンゴルのチェスは、その駒の形がユニークです。
ラクダや馬、こま犬のようなモチーフ、古代の兵士のモチーフ、などがあるのです。羊のくるぶしの骨(シャガイ)を駒として、フェルトでつくった盤で遊べるタイプのものもあり、バリエーションが豊かです。
このデパートでも購入可能です。
知らない人には、なんだろうと思われながらも、気付かれることの少ないモンゴルのめずらしいお土産の1つです。
モンゴル伝統民族舞踊コンサート
モンゴルの伝統的な民族衣装を身にまとい、民族舞踊やモンゴルの代表的な楽器である馬頭琴の演奏、馬頭琴とはバイオリンや胡弓などと似た擦弦楽器です。二本の弦に棹の先端に馬の形を模した飾りがあるのが特徴の楽器です。スーホーの白い馬という物語にでてくる楽器。そして、オルティンドーと呼ばれる長唄などが披露されるコンサートです。夏の時期は毎日、夕方6時から国立オペラ劇場などで行われ、1時間程度の充実したコンサートショーをお楽しみ頂くことができます。
モンゴル伝統民族舞踊コンサートのチェックポイントその1
民族廟コンサート会場である劇場の座席は自由席です。指定ではありませんので空いているお好きな席で鑑賞頂けます。
カメラやビデオを撮影する場合は有料となります。チケットを購入頂かないと許可がでませんのでお気をつけ下さい。
劇場での鑑賞後は民族舞踊のCDやDVDなどの販売行われております。
モンゴル伝統民族舞踊コンサートのチェックポイントその2
モンゴルの伝統民族舞踊の中で披露される演目の中で、モンゴル特有のホーミーという歌唱法を用いた歌があります。
この歌い方の発祥の地はモンゴルの西、アルタイ山脈周辺の民族から伝わりました。言葉ではなかなか伝えにくいの
ですが、簡単に言うと、日本の浪花節のように喉を詰まらせたような声にのせて笛の音に似たような声を重ねて発生する独特の歌唱法です。発声には鼻を使って声を出す、喉を使って声を出す、肺を使って声を出す、おなかを使って声を出す4つの方法があります。馬頭琴とのコラボレーションによるその歌声は圧巻です。
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