ナーダム祭
“ナーダム”とはモンゴル語で“祭り”という意味があります。 国のナーダム祭は毎年、革命記念日である7月11日から3日間にわたって開催されています。
7月11日はウランバートル市内のスフバートル広場からナーダム祭の開会式スタジアムまで騎馬隊のパレードなどが行われ、スタジアムでは首脳や各国からの来賓を招いての騎馬民族らしい開会式が行われます。
伝統民族楽器の馬頭琴演奏や民族舞踊などの披露もあり、華やかな雰囲気があります。 競馬、相撲、弓の三大競技が開催されます。
近年は他の種目が追加開催されることもあります。広大な草原を舞台にした、勇壮な騎馬民族も真夏の祭典です。
ウランバートルのナーダム祭には各地から選手が集まり、モンゴル最大規模の大会が開催されます。
各地方でも、ナーダム祭は開催されています。
(地区や地域によってその開催時期はまちまちですが、おおよそ6月下旬から7月下旬までに開催されています。)
ウランバートルのスフバートル広場からナーダム祭会場まで騎馬隊の行進パレードがあります。
これぞ騎馬民族のパレード! 開会式では、馬頭琴やホーミーなどの演奏もあり、華やかです。
ナーダム祭では、競馬・相撲・弓の三大競技が開催されます。
モンゴル相撲
モンゴルの相撲には土俵がありません。
時間制限もありません。
相手の膝または背中などが地面についた場合に勝敗が決まります。 手をついても負けにはならないのです。
相撲の勝者が決まるまでには長い時間かかることもあり、ナーダム祭で優勝者が決定するまでに3日間かかることもあります。
相撲の始まる前には両者ともに大きく手を使い、鷹の舞をします。その後、帽子(マトガイ)を審判に預け、試合開始となります。
試合に勝つと審判から帽子をかぶせてもらえます。
試合に負けた場合は勝者が両手を広げた下をくぐり、負けを認めます。
その後、場合によっては、勝者は審判からアーロール(乳製品)などを受け取り、草原に巻き、感謝を示します。
男性の大人のみが参加することができます。
ウランバートルのナーダム祭には各地からつわものが集い、熱戦が繰り広げられます。
優勝者は横綱を意味するアルスラン(ライオン)の称号を与えられます。
アルスランは国民から大変尊敬されています。
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弓
弓は男女・大人子供も参加します。
地面に置いてある並んで置いてある的を狙います。
当たった的の点数により勝敗が決まります。
強い張りのある弓は、一般人ではなかなか的に届くことさえできません。
個人戦と団体戦があり、集中力なども必要な頭脳戦です。
競馬
ナーダムの花形競馬。
騎手は9歳以下の子供たちです。
およそ35㎞の草原を走って行きます。
距離が長いので、ゴール付近で観戦します。
この日のために調教し、愛馬とともに参加する子供たちの勇壮で真摯な姿がそこにあります。
ゴール順に騎乗の係員が順番に誘導していくのも基盤民族ならではという風景です。
ゴール直前で力つきてしまう馬もいて 過酷なレースを伺いしることができます。
ナーダム祭で優勝した馬は国の威勢を象徴するものとされています。
非常に名誉なこととされ、たくさんの祝福を受けます。
騎手と優勝馬とともに、その調教師も大変な栄誉とされます。
各競技を騎乗で観戦する人々も多く、騎馬民族ならではの観戦風景が広がっています。