ゴイモン たびのとちゅう
フブスグル湖編
フブスグル湖 編
モンゴルの北に世界で指折りに入る透明度がある大きな湖があると聞いた。
興味津津、湖の名前はフブスグル湖!ちょっと言いにくい感じ、聞き慣れない湖。
ただ漠然と大きな湖といっても、イメージが湧いてこないので調べたところ、日本の琵琶湖の4倍ほどの大きさなんだって!湖というよりは海といったほうがふさわしいのかも。
個人手配で行くことはあまり容易ではないのでツアーで行くことにした。
モンゴルは英語よりはロシア語のほうが通じる国、個人で現地と交渉して旅の手配をするには
なかなか至難な国だから。
日本からのツアーは8日間。そのうちブスグル湖畔の滞在は3日間。
モンゴルの首都ウランバートルより国内線で約1時間半のフライト。
フブスグル湖の玄関口であるムルンという人口約1万人の町に着いた。
飛行機にタラップが掛けられ、一人ひとり降りる。さすがにモンゴルの北にあるだけあって
ウランバートルにくらべると少し空気がひんやり涼しい感じ。
日中になれば、気温も上がり、暑くなるかもね、とガイドさんは言っていた。
空港のターミナルまでは滑走路を直に歩いて進む。機内に預けておいた荷物は飛行機から車で運んでくる。
ターミナル内で荷物を受け取り、空港を後にする。
空港から湖の湖畔にあるツーリストキャンプまで車で約1時間30分。
湖にたどり着くためには町を抜け、悪路を行かなければならなかった。
それでも、悪路の試練に耐えてこそ湖に着いたときの喜びはひとしお。
ロシア製のジープに約1時間30分ほど揺られながら一路、湖をめざす。
道路は舗装されていないため、ガタガタ。
多少の揺れを我慢しないとならないけど、30分もすれば、その揺れが心地よく感じられ、いつの間にか、
うとうと寝てしまう。
車で約1時間を過ぎたあたりから、ふと気付くと、周りに小高い針葉樹の森林が見えてくる。
その森林が途切れた間から湖がちらちらと見え隠れする。そして。ついに大きな湖が姿を現した。
車の窓越しに見たその湖は、まさしく海といっていいほど広く大きく感じられていた。
みずの色は澄んで、とてもきれいな色をしている。
岸際からエメラルドグリーン色がグーンと広がり、湖の沖のほうに離れるにつれてコバルトブルーへと
色が変わって見える。湖と針葉樹に囲まれたこの風景はまさにスイスを連想させる。
ツーリストキャンプへ向かう途中、湖のほとりに車を止め、湖に直に歩いて近づく。
周りは、白い玉砂利のような石が広がる。太陽の日差しがこの白い砂利を反射してとてもまぶしかった。
湖は波がよせては返し、その広さに圧倒される。やっぱり海にしか見えない。
泳いでみたくなるような水の透明感の素晴らしさは“フブスグル湖に来てよかったなぁ~”と
心底思わせてくれた。せっかくのきれいな水にふれない手はないと思い、手を静かに入れてみる。
“ぎゃあ~”水は手が凍るほど冷たい!!泳ぐのはちょっと・・・。
ツーリストキャンプへ到着!この湖の周辺にはいくつかキャンプ場がある。
モンゴル特有のゲルという建物に泊まることができる。
モンゴルにツーリストキャンプはたくさんあるようだけど、湖を目の前にしたキャンプ場はそうはお目にかかれない。オーシャンリゾートを思わせるツーリストキャンプ場はフブスグル湖畔だけかもしれない。
このフブスグル湖滞在中の3日間はすべて自由行動。
できる限りのオプショナルツアーはすべてトライしないともったいないかも。
オプショナルの申し込みは夕食後、ガイドさんを通して申し込みができる。
翌日、可能なオプショナルツアーや時間などを案内してくれる。
湖での1日が終わり、フブスグル湖畔に夜が訪れると静かな暗闇に包まれる。
そして、煌めく星々が夜空を彩り、夜空は星屑のステージ。
天の川がまるで天女の羽衣のようにたおやかに流れ、いくつもの流れ星は弧を描き星空から消えていく。
人工衛星が一定の速度をたもち、ゆっくりと進むさまはまるで望遠鏡を使わずに宇宙空間を
少しだけ覗いているような気持ちになれる。
この3日間で参加できたオプショナルツアーについて
その1 針葉樹の林をピクニック
針葉樹の森林を現地森林ガイドさんの案内でピクニック。
ツーリストキャンプは湖の反対側に針葉樹の森林がすぐそこにある。
ゆっくり針葉樹の森林に入り散策。所要時間は約2時間程度。
森林ガイドさんは植物の説明をし、動物の糞を見つければ、生息している動物の説明をしてくれた。
のんびりと歩き、湖が一望できる丘をめざす。
途中でブルーベリーに似た果物を取って試食をするちょっとした自然体験ができる。
針葉樹の中は木陰でとても涼しく、だれにでも気軽に参加できるオプショナルツアーであると感じた。
その2 湖畔でカヌー体験
湖畔でカヌーをレンタル!カヌーに乗り、オールをゆっくり漕いで湖上に出るのは格別。
湖から見る景色は一味違った風景。
おだやかでのんびりした波に揺られながら昼寝をしてしまいたくなるぐらい、安らぎのひと時を
送ることができるんですよ!
その3 湖畔で生活する遊牧民のゲルを訪問
遊牧民のゲルを訪問するというのがはじめからモンゴルのツアーには含まれていた。
遊牧民のゲルまでふつう訪問(移動)の仕方は車、あるいは乗馬でといったものが多いと思う。
しかし、フブスグルの湖畔に生活している遊牧民のゲルの訪問は予想もしない訪問の仕方があった。
それは、ツーリストキャンプから動物のヤク(モンゴル水牛)が引っ張る荷車に乗ってのんびり
湖のほとりを進み、訪れるという方法。
のどかな湖の景色をみながら、ヤクがひく荷馬車に乗って、ゆっくりゆっくり引かれ進み、
のんびりした時間を過ごす。時が止まったように感じる極上のひと時。
ゲルに着くと遊牧民たちからの歓迎を受け、乳製品をごちそうになれるのがうれしいですよ。
その4 フッシング体験
本格的に釣りを愛好されている方には、“海外に来て釣りを楽しむことができる”というのはうれしいことでしょう。
また、釣りなんて何年ぶりだろう、小中学校生以来やっていなかったという方にとっても、童心に帰り、
楽しんで参加できるオプショナルツアーだと思われます。
現地で釣り道具一式を借り、現地の釣りのライセンスをもつインストラクターと車でポイントまで行き、
釣りを思う存分に楽しむことができますよ。釣り方はルアーを使用。
釣った魚はその日の夕食に出ることもあるそうです。今回は釣れませんでした。
インストラクターの釣った魚を夕食でごちそうになりました。
その5 フブスグル湖半を乗馬ライディング!
モンゴルのツアーで人気の高い乗馬ライディング。
乗馬ライディングに参加したことがある方とういう方は、大半が草原での乗馬だったに違いない。
しかし、フブスグル湖畔での乗馬は湖を横に見ながら乗馬ができるというのが醍醐味。
映画のワンシーンを思わせるような風景の中、馬に体をあずけ、乗馬を楽しめたのが最高でした。
このいくつかのオプショナルツアーに参加する、あるいはこの3日間を各人、思い思いにのんびり過ごす。
“滞在中の日程は自身で決める”そんな旅にできるのがこのツアーの魅力です。
フブスグル湖はまだまだ、日本人観光客が訪れることの少ない場所なので、草原とはちがった
モンゴルを体験できることは間違いありません。
本当に美しく楽しくゆったりと透明感のある旅でした。
フブスグル湖が近づいてきた。悪路だけれど最高の景色! | 手をいれてみた! ぎゃあああ、つめたい!泳ぐのはなし! |
湖畔のツーリストキャンプゲルに到着! | 針葉樹の森林をピクニック! |
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