冬のモンゴル旅行

大陸縦断列車は、冬の大雪原のモンゴルを縦断しています。北の玄関口はロシアと国境を接するアルタンボラク、南の玄関口は中国との国境ザミンウデです。数多くの車両を連ねて列車は大雪原を悠然と進んでいきます。車窓の外は一面の銀世界、夜は満天の星空の下、のんびり鉄道旅行。冬季、暖房はきいていますが、外気はマイナス。暖かい服装で、銀河の下、大雪原を行く列車の旅をお楽しみください。

ウランバートル中央駅はモンゴルで中核を担う最大の駅です。モンゴル国内の列車以外にも、ロシアのモスクワか ら中国の北京までを結ぶ国際列車も発着。ホームが列車より低いため、乗客は客室車両の出入り口の扉そばの階段 を上がって乗り込みます。外国映画に出てきそうなイメージ！駅構内では、旅のお供にと売り子さんがいろいろ販 売しています。モンゴルの駅と列車内のサービスの仕事は主に女性の職場なんですよ！さぁ～鉄道の旅に出かけま しょう！

中国との国境、モンゴル国内鉄道のターミナル（終点駅）である国境ザミンウデは“道の扉”という意味をもつ街。果てしなく広がる大平原はモウコガゼルの生息地。そこに忽然と国境があらわれます。多くの貿易貨物が行き交い、賑わいを見せています。晴れた日には国境の向こうに中国の街並みを望むことができます。たった数キロの距離を進む だけで言葉（文法）や生活文化も変わってしまう国境地帯。日本には陸続きの国境がない分、ピンときにくい景色。“国境線”を間近で見る。普段なかなか体験できない風景がひろがります。